牛さんのまいにち

いつもの那須牧場の風景は、
牛さんとともにあります。

あたりまえのことですが、主役はほかでもない牛さんです。
ちっちゃい子から大きい子まで全部で180頭程います。
那須牧場ではあか牛(褐毛和種)と黒毛和牛(黒毛和種)の 2品種を飼育していて人懐っこい牛さんもいれば、
気性があらい牛さんも。人間と一緒ですね。

那須牧場の牛さんたちについて

お母さん牛(繁殖牛)

4月~12月にかけて、妊娠しているお母さん牛のうち、数頭は阿蘇の草原で過ごします。

自然は一見すごくよさそうですが、危険も伴うので、僕らが大事に見守る事が大切なんです。

やはりあか牛は阿蘇の大自然が一番似合います・・・!

仔牛

うちの仔牛達はお母さんの母乳で育てます。小さいうちは、風邪もひくし、おなかもこわすし、目が離せません。

そして、生後3ヶ月ほどで離乳の時がきます。人間と違うのはお母さんと離れ離れになる事。

母も子も3日間ほど、鳴き続けます。この時は僕らにとってもつらい時です。

生まれて1週間ぐらい・・・もう持つのは限界かな

肉用牛

どんどん成長して、25ヶ月くらいになると800kg程になります。一頭、一頭、まいにちの様子をみて、牛さん達の胃袋の状態を想像しながら、微妙に餌の量を調整します。

まいにち、その繰り返し。そして、出荷の日を迎えます。

褐色和種いわゆる「あか牛」さんです。

牛さんたちの餌

約10haの畑で、夏と冬の2回、牛さんたちの餌となる牧草を育てています。

夏に植えて、秋に収穫する夏牧草。夏牧草の収穫後に牛さんの堆肥を還元し、栄養補給した畑で育てるイタリアン牧草。そして、畑を耕した田んぼで、飼料用の稲。この3種類をすべてラッピングして、発酵飼料として保存しています。白いビニールでぐるぐると巻いたロール、あれがそうです。

お母さん牛は、乾燥した牧草、子牛はお母さん牛の母乳で育ちます。肥育牛になると、穀物(NON-G)、稲わら、発酵飼料をブレンドしたものを与えています。

牛さんたちは、ほんとうによく食べます。牛さんによって変わりますが、一日およそ20kg!
食べるものでからだがつくられています。お母さん牛、子牛、肥育牛と、それぞれに合った餌を与えています。